マンション管理士 弁護士 土屋賢司

弁護士法人東京総合マンション管理法律事務所

対応業務と料金

マンションの管理組合が弁護士に依頼する場合、「どのような業務」を「いくら」でやってくれるのか、「依頼から受任までの流れ」はどのようになるのか、などについて具体的に教えてほしいという要望をよくいただきます。

特に最近は、それらを「依頼者目線で」説明するように要請されることが多くなりました。良い傾向だと思いつつ、これまではそのような説明ができていなかったと反省しています。

そこで、以下では私の対応業務や料金、実際の受任の流れなどを(できるだけ依頼者目線で)説明いたします。

 

【受任の流れ】

①最初は、理事の方やフロントマン(管理会社の担当者)から、電話やメールでご連絡をいただくことが多いですね。

・tsuchiya@sn-law.jp

・0335357000

~電話の例~

相談者A「私はXマンションで理事をしているAと申します。ブログを見てお電話させていただきました。マンション管理のことで相談させていただきたいのですが。」

土屋「ありがとうございます。では、まずこの電話で相談の概要を教えてください。その内容によって、その後の流れや料金について説明させていただきます。」

相談者A「先日、総会が開かれたのですが、その決議について、住民から無効だというような意見が出ていて、裁判をするとまで言われているんです。それについてご相談したいのですが。」

土屋「裁判の可能性もあるということでしたら、議案書と議事録を見せていただきながら詳しい事情をお聞きした方が良いでしょうね。管理規約も確認する必要がありますし。それらの資料をお持ちいただいて、事務所で打ち合わせをさせていただいてもよろしいですか。」

相談者A「ぜひそうさせていただければと思います。」

土屋「承知いたしました。事務所は銀座8丁目にあります。東京総合法律事務所という名前ですので、詳しい場所はホームページで確認してください。銀座駅や地下鉄銀座線新橋駅から徒歩5分です。銀座の中央通り沿いのビルの9階になります。資生堂パーラー博品館の中間くらいにあります。」

相談者A「調べて伺います。」

土屋「相談料ですが、1時間3万円(税別)になります。と言っても、マンション関係の初回相談は資料確認に時間がかかるので、そこは時間に含めないように考えていますし、多少の延長は構いません。ですので、初回の相談は1時間分の相談料のみとお考え下さい。もし事件として受任する可能性があれば、その着手金や成功報酬についても予め説明いたします。ただマンションの場合、事件として委任していただくには、理事会や総会での決議が必要になるでしょうから、初回相談の際に契約をお願いするようなことは致しません。」

相談者A「ありがとうございます。」

土屋「では日程の調整をさせていただきたいのですが、相談に来られるとしたら、Aさんだけではないですよね。他の理事も日程が合えば来られますか?」

相談者A「そうさせていただければと考えています。」

土屋「では、私の方で調整できる日時をいくつかお伝えしますので、その中から理事の方々で調整していただき、決まった日時をご指示ください。管理会社の担当者に同席いただいても結構です。メールアドレスを教えていただければ、候補日時をお伝えします。」

相談者A「では、ブログに書かれていた土屋先生のメールアドレスに私がメールしますので、それに返信していただけますか。」

土屋「分かりました。ではメールをお待ちしています。ご連絡いただきありがとうございました。」

相談者A「こちらこそよろしくお願いいたします。ありがとうございました。」

 

相談者との最初のやりとりは、だいたいこのような流れです。

連絡をいただくきっかけとしては、受任したことのあるマンションの理事からのご紹介や、マンション管理士の先生からのご紹介、管理会社の担当者からのご紹介、さらには私の講演を聴いていただいた方からのご相談などが多いと思います。

 

【対応業務】

対応業務については、特に限定はありません。

さしあたり思いつくままに挙げてみます(記載したのは私が実際に相談等を受けた経験があるものですので、特に網羅性はありません。)。

 

〇総会の運営サポート(合理化・効率化・適法化)

〇理事会の運営サポート(合理化・効率化・適法化)

〇住民から理事や理事会に対するクレームへの対応

〇管理に関する問題

・ハード面

 雨漏り、水漏れ、専有部分のリフォーム、長期修繕計画見直し(業者選定等)、大規模修繕工事実施(業者選定等)、耐震改修工事、建替え、建築瑕疵(施工不良。外壁タイル落下・浮き、後施工スリーブによる鉄筋破断、地下ピット漏水、アフターサービス・品確法)、日照、電波(携帯基地局)、傾き(勾配不良)

・ソフト面

 滞納、修繕積立金不足(値上げ)、管理規約改正(最新条項導入)、管理会社変更(業者選定)、名簿管理(個人情報保護法対応)、民泊対応、賃貸住戸の増加、役員のなり手不足、住民の高齢化(徘徊、迷惑行為、理事会や総会妨害)、相続(相続放棄)、住民の無関心、住民同士(理事同士)の紛争、理事による不当行為(専横、癒着、利益相反名誉毀損行為など)、自治会対応、防災対策(震災時の対応)、保険契約

〇規約や細則に関わるトラブル

・違法駐車、違法駐輪、バルコニーの使用方法、共用部分への私物放置

〇生活上のトラブル

・生活音、ペット問題、臭気(におい)問題、ストーカー、ゴミ屋敷

〇各種セミナー講師(規約や区分所有法の一般的解説、最新判例講義など)

 

【料金】

対応業務を挙げすぎたため、さしあたり主な料金だけを記載します。

〇相談料:1時間3万円(税別)

〇顧問料:月額10万円(税別)~

・顧問料は、戸数や対応業務により相談させていただきます。理事会への出席は含んでおりません(必要な場合には日当で対応いたします。)。

・また、複数の管理組合が共同で費用を負担して顧問契約をしていただいている例もありますので、ご希望があればご相談ください。

〇日当:7万円(税別)

〇訴訟等:旧日弁連報酬基準と同様の基準(但 最低着手金50万円)

                      以上

 

マンション管理士 弁護士 土屋賢司

tsuchiya@sn-law.jp